リウマチ・痛風・骨粗鬆症

整形外科ではケガや体の各部位の痛みだけではなく、全身の病気として関節リウマチに代表される膠原病、痛風に代表される代謝性疾患、骨粗鬆症も加療します。

リウマチ・痛風・骨粗鬆症の
症例一覧

関節リウマチ指がこわばる、膝が腫れる

関節リウマチの症状

関節リウマチは免疫の病気ですが、初期には朝方両方の指がこわばったり、指の第2関節が腫れて痛みが出ます。
また膝等の大きな関節も腫れて立ち上がる時に痛みが出ます。
関節リウマチは早期に診断を付け治療を開始しないと関節が破壊されます。
多くの場合血液検査で診断がつきます。

関節リウマチの治療

関節リウマチは免疫の病気ですので、免疫を調整したり抑える強い薬を当初から服用します。
膝に関しては炎症を抑える注射をしたりヒアルロン酸の注射をします。
関節破壊が進めば人工関節を勧めます。

乾癬性関節炎原因不明の指の腫れ、痛み

乾癬性関節炎の症状

乾癬とは皮膚の入れ替わりが早くなる病気で体の一部の皮膚がかゆみや炎症を伴いポロポロ取れる免疫の病気です。
その内何割かの人に指の腫れ、痛み、変形が出現します。
放置すると変形が強くなり手が握り込めなくなります。

乾癬性関節炎の治療

皮膚科での乾癬の治療と並行して炎症を抑える飲み薬を使います。
効果が無ければ免疫を調整する薬を使用します。

痛風足の親指が痛い、膝が痛い

痛風の症状

足の親指の付け根や足首、膝、手首に尿酸が溜まり腫れたり痛みが出ます。
激痛が数日間続きます。
似ている症状で細菌感染や偽痛風、関節変形等があり診断が大切です。

痛風の治療

先ずは禁酒が思い浮かびますが、痛風の原因の尿酸の元になるプリン体という成分は魚卵やホルモン等に多く含まれるので食事制限が必要です。
それでも痛みが出た場合は、追加で尿酸を下げる薬は飲まず、痛み止めを服用します。
これは痛風が尿酸値の変動で起こり易くなる為、薬を飲んで尿酸を下げると余計に痛風発作が酷くなります。痛みが治ってから尿酸を下げる薬を処方します。

骨粗鬆症腰痛、背が縮む

骨粗鬆症の症状

骨粗鬆症は骨がもろくなり、腰の骨が潰れて背が縮んだり、腰が痛くなったり、転倒した際に手首、股関節等が骨折したりします。
あまりもろくなると寝返りや起き上がりだけで骨折したり、知らないうちに腰の骨が潰れるいつのまにか骨折になります。

骨粗鬆症の治療

骨は一生、新しい骨が出来て古い骨が吸収されます。
先ずDEXA法と言う1番正確な方法で骨密度を測定し、YAM値(若い人と比較した骨密度)が70%未満であれば治療が必要です。新しい骨が出来るのが少なくなっているのか古い骨が吸収されるのが多くなっているのかを血液結果で調べます。その結果に基づいて骨形成する注射や骨吸収を抑える内服を開始します。

その後も定期的に骨密度を測定、血液中のカルシウム濃度、腎機能を血液検査で確認する必要があります。 80歳の方でも90歳の方でも適切に継続して治療すれば骨粗鬆症を治せます。